『割烹　弁いち』　創業は大正１３年。初代から間もなく１００年になる生粋の割烹料理店３代目店主の鈴木純一先生をお招きして日本料理講習会を行いました。

「店の目指すものはお客様の心地よさ。料理はその一部でしかありません」と語る鈴木純一先生。

「器、サービス、お酒、お軸やお花などのお飾り等、すべてはより高いものを求めなくてはならないのですが、どれかが突出してもいけません。」

お味噌汁を注ぐためにひょいと取り出した椀は
ひとつ４０万から６０万の漆塗り

倉庫から出てきたそうで、ラッキーとおっしゃっていましたが、お客様にお出しするためにしっかりと修繕をされて、これにもまたしっかりと費用と時間がかかったそうです、、

「すべてはより高いものを求めなくてはならない」をまさに体現されているのを学生たちも目の当たりにしました

お米を炊くために、陶芸の職人さんと土鍋も開発
ミリ単位の調整を繰り返したそうです

素材の味を引き出すためなら、なんでもやる
土鍋が湯気をあげる横で、秋茸をフランベ

炊きこみごはんにまぜて、ブラックペッパーだって振る

「お客様が玄関を入られるときの期待感に始まり、最後にお帰りになるときの満足感までをトータルに演出できてこそ料理店。料理人たるものそのものすべてを把握できて初めて一人前と言えるのだと思います。親子３代に渡り、各店主が求めてきたものは少しずつ変化してきてはいるのですが、突き詰めたところにはお客様の心地よさがあるのです。」

伝統と革新の均衡。
すべてはお客様のため
なにより楽しそうに料理を作る先生の姿がとても印象的な講習会でした。

鈴木純一先生
貴重なお時間をありがとうございました！！

お店のご紹介
割烹　弁いち
http://www.benichi.co.jp
浜松市中区肴町３１３－１３
℡．０５３－４５３－２２１６
Fax.０５３－４５４－５０８５
定休日　　　日曜日
営業時間　　
１２：００～１４：００
(ラストオーダー　１３：３０)
１７：３０～２２：００
(ラストオーダー　２１：００)